私には “分かりすぎる歌詞” がある
タイトルの通り。私にはあまりにも“分かりすぎる歌詞”というものがある。驚くほどに共感してしまうし、それが言いたかった!ということを平気で言語化してくるその歌詞にひれ伏す。今回はそんな私的に分かりすぎている一節をひたすらに貼り付けていこうと思う。
笑ってサヨナラ/フジファブリック
どうにもならないことが多すぎる
どうでもいいことなら いいのに
フジファブリックは私の青春そのもので、大学に入ってからは聴くと胸が苦しくて、逆に最近まであまり聴けなかった。彼らの音楽は確実に今の私の血となり肉となっている。そんな彼らの曲の中でも、圧倒的に“分かってしまう”一節だ。世の中生きていたら、本当にどうにもならないことが多くてドン引きすることがある。ほんとうに心の底から、どうでもいいことならいいのに、と思う。
春風/くるり
揺るがない幸せが
ただ 欲しいのです
そうなんだよね…揺るがない幸せが欲しいだけなのに、どうして簡単には叶わないんだろうね…。この曲は日曜日の昼下がりによく聴きます。窓から差す陽の光がゆらゆら揺れているのを眺めたりしながら聴くと、なお良しです。
はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮) /カネコアヤノ
ああ、こんなものさっさと終らせて
公園とかスーパーとかどっか外出て空気吸おうぜ
ああ、はやくハッピーエンドで終らせてくれよ
家が好きだ。家は目に見える居場所だから、ひとまず私を落ち着かせてくれる。それでも1日中家にいたら、どうしてもどこかに出かけたくなってしまう。人に会いたい、というよりも外の空気を吸いたい、という欲望だと思う。私はいつだってこんなものさっさと終わらせて、公園とスーパーで最高になって、ハッピーエンドをキメたいのだ。
コントラスト/クラムボン
でも平気 平気だよ 君にキスをすれば
きっと平気 平気だよ 君を抱きしめていれば
僕は僕を とりもどす
僕は僕に もどってゆく
・・・・・もどってゆける
すばらしいことだ あぁなんて すばらしいことだ
人生って言ってしまえばそんなにやりたいことも楽しいことも素敵なこともたくさんあるわけではない。絶望したり、どうしようもなくなったり、割とそんな風に過ぎていく。そんな日常の中で「君」と会って話してキスをして抱きしめていたら、まあいっか、と思えてくることがたくさんある気がする。すばらしいことだ!これぞラブソングなのでは?
なだらかな夜 feat. Gotch/Ovall
チューしたいな
チューだけはしたい
チューしたいな
チューだけはしたいな
それまで普通に歌ってたのに、急にチューしたくなる曲。マジでしたいんだな、こいつ。チュー"だけは"したいんだもんな。他は何もせずとも、という覚悟が見えるよな。
Silly Girl/雀斑
Let's go mountain, swimming in the water at spring time & summer time
私は英詞をあまり理解できません。しかしこれだけは分かる。絶対に良いことを言っているな、と。
山へ行こう!ほんで、春と夏は泳ごうや。
……☺️
くだらないの中に/星野源
流行に呑まれ人は進む 周りに呑まれ街はゆく
僕は時代のものじゃなくて
あなたのものになりたいんだ
星野源のことが得意ではない。得意ではない、という言い方をしているのには事情がある。彼の才能を前にすると、何も言えなくなるのだ。彼の語り口は全く嫌味がなく、彼の作る音楽はなんとも耳に心地よく、演技も、声も、ルックスも、すべてが文句なしなのだ。せめて何か一つ欠けていてくれたらそこをボコボコに叩いたのに、彼はそうさせてくれない。多分、畏れとかそう言った類のようなものだ。そんな彼の作った曲の中でもダントツで好きな曲で、こんな歌詞を書けてしまうのか、とまたひれ伏してしまう。こんな言葉を紡ぐところを見せつけられた私には、もうなんの言葉も残っていない。超リスペクトしてるみたいになっちゃった。
取り留めもない記事になってしまった。
当方、これからも素敵な詩や詞に触れていきたいと思うております故、どうぞ皆さんの素敵な詩や詞も残していってはいかがでしょうか…。